
私たち家族が夏をすごすHomerは、アンカレッジから車で4時間半、スターリング・ハイウェーの南端に位置する。
私の親友でSilverfinのオーナーであるギャリーは、この地で9年間サーモン/トラウトのガイドを行ってきた。お客さんを案内するのは主にAnchor River,Deep Creek, Ninilchik Riverの3河川である。これらの川は全てハイウェー沿いを流れているため、車でのアクセスが可能だ。多くのお客さんは私たちと1日釣りをしてポイントの見つけ方やこの地域の釣り方など基本的ことを学んだ後、自分たちだけでこれらの釣り場に向かう。
ハイウェー沿いとはいえ、本物のアラスカの釣りが楽しめる。今年も5月末にキングサーモン釣りが始まり、7月中旬まで順調に釣れ続いた。6月には海に下る途中のスチールヘッドがキングに混じって毎日のように釣れ、7月禁漁間近の頃にはシルバーフィン史上最大の45ポンドのキングが上がった。Kenai River や Kasilof Riverのセカンド・ランならたいしたことない大きさだが、このキングは、Ninilchik River というファーストランしかない小河川で上がった魚なのだ。また、7月には例年のごとくドリー・バーデンが大群をなして海から帰ってきた。群れに当たった日は文字通りの入れ食いだった。そして8月のシルバー・サーモン。一度この魚を釣ったら、そのジャンプと強烈な引きを忘れることは一生できないだろう。
このように、Homer周辺には、車で行くことのできる一級の釣り場が十分ある。しかし、どんなに魚が良く釣れても、釣り人にとって「これで満足、もう他のどこにも行く必要がない」と言えるフィールドなんてありえないのだ。釣り人は常に新しいフィールドを求めている。
あらためて地図を広げてみると、私たちのホームグラウンドであるAnchor River,Deep Creek, Ninilchik Riverは、キーナイ半島の片隅を流れていて、他にも沢山の河川がHomerの周辺に点在していることがわかる。Homerは東西南の3方を海に囲まれている。西側のCook Inlet対岸には活火山のRedoubt山と無数の河川がある。そのいくつかはキングサーモン釣りで有名で、水上飛行機があれば最高のポイントに行くことができる。しかし、ギャリーは水上飛行機を持っておらず、またチャーターする金銭的余裕もないのだ。

そこで南西側を見ると、Kachemak Bayという、とても狭い入り江の対岸に無数の河川が流れているのが見える。そのいくつかは氷河と海を結ぶ短距離の流れで、とても魚が釣れそうではないが、もっと地図を良く見ると、山上湖を水源としていて傾斜もきつくない、いわゆる「魚臭い」河川がいくつかあるのがわかる。
もう少し良く調べてみると、Kachemak Bayの対岸は「Kachemak Bay State Park」という州立公園で、ここにハイキングやキャンプに行く人たちを運ぶ渡し舟(Water Taxiという)が運行しているのがわかった。これは水上飛行機よりずっと安い。
私とGaryが目を留めたのは、Humpy Creekという小さな川だ。サケ釣りの経験を重ねるにつれ、どのような川にサケが上がるのかがだんだんわかってくる。この川は、明らかに何種類かのサケの遡上があるように見えたのだ。(続く)