でも、一番私が楽しみにしているのは、ドリーバーデンとの再会だ。海から上がったばかりのドリーは、本当に強烈なファイトをする。しかもサーモンに比べてフライへの反応が抜群に良いのだ。斜め下流にキャストしたラインを、アタリを待ちながら目で追っていくのはなんともいえない楽しさがある。アタリはラインにも出るし、また手元にも「ズシンっ」とはっきり伝わる。あのアタリがたまらなく好きだ。
ドリーバーデンが川に帰ってくるのは7月だ。雪解けとともに、越冬した湖や川から
海から帰ってきたばかりのドリーは、なぜか白~うすピンクのフライによく反応する。ウーリー・バガー(白)やバトルクリーク・スペシャルは、この時期欠かせないフライだ。しかし、ウーリー・バガー系のフライで2-3匹のドリーを相手にすると、かなりぼろぼろになり、最終的には軸のシェニールだけになる。しかもこの状態でも良く釣れるのだ。
そこで考案したのが写真にある「Chenille Bullet #6」だ。最初は軸にシェニールを巻くだけでもいいかと思ったが、それではあまりに殺風景なフライになるので、ライトピンクのエッグヤーンをウィングに取り付けている。